平成28年 第1回定例会一般質問 市民満足度調査について

平成28年第1回定例会(3月)本会議で行った質問の議事録です。

市民満足度調査について

 市民満足度調査について伺います。

 今回、市民満足度調査を行われるということで予算計上がされております。これまで長期総合計画の策定にあわせて市民アンケートを実施してこられていると思います。昨年3月に策定されたみはら元気創造プランについては、平成25年10月から11月に実施されたアンケートが掲載されております。

 予算の説明資料では、長期総合計画とまち・ひと・しごと創生総合戦略に位置づけられた施策、事業について満足度をはかるものとされているんですけれども、今回の市民満足度調査は、その目的は長期総合計画と総合戦略の市民評価ということになるのでしょうか。この調査をどのような方法でどのような内容で行われるのかお伺いします。

<窪田弘武経営企画担当部長>

 市民満足度調査について、その方法及び内容についてお答えいたします。

 来年度予定しております市民満足度調査は、無作為抽出した市民2,000人に対し郵送でアンケートを送付し、回答を得ることとしております。

 みはら元気創造プランやまち・ひと・しごと創生総合戦略では、各施策や事業に対して達成度をはかる指標や重要業績評価指標、いわゆるKPIを目標値として設定しております。指標の設定には、できるだけ定量的数値を目指しましたが、数値化が困難なものは、定性的な指標として満足度をはかることとしております。また、あわせて平成25年度の長期総合計画策定時に実施した施策の満足度と重要度の経年変化を調査し、これまでの取り組みの成果を把握したいと考えております。こうした満足度の状況を把握しながら、施策の進行管理や改善を進めていきたいと考えております。

 

 市民満足度調査の方法と内容について御説明をいただきました。長期総合計画の評価を定点観測で行っていくということは、それは必要なことだと思っております。ですが、今、まち・ひと・しごと創生総合戦略のほうで新たな視点も盛り込まれるということでありますので、提案をさせていただきたいんですけれども、私としては、市民満足度として一番知りたいのは、ここ数年で三原市に転入してこられた方々が三原についてどんな印象を持っておられるか、高く評価されていること、残念に感じていることは何かということをまず伺いたいというのが1つです。こういったことをしていただけるでしょうか。

 それからもう一つは、若い世代の声をしっかり聞いていただきたいということを思っております。今の若い世代、生まれたときからICT技術があって、世界とすぐにつながるという世代、デジタル世代です。そういう人たちが今どういう未来を見詰めているのかということの中から、私たちがこれからつくっていく三原のまちをどういうふうにつくっていくべきかという新たな視点を得る必要があるのではないかと思っています。

 そういった新しい時代を見詰めている若い世代、デジタル世代の若い人たちですけれども、一方では、夢が持てないとか、未来に希望が持てないとか、刹那的と言われる面もあります。そういった若い人たちの考えをしっかりと反映できるような、若い人たちが住みたいと思えるまちをつくっていくということが総合戦略の目的の一つでもあると思いますので、そういった新しい流れを読み取っていくような内容と対象の設定が必要ではないか、これまでの延長線とは違うものが必要ではないかと思っておりますので、その点を再度質問させていただきたいと思います。

 また、これまでの市民アンケートでは、状況を客観的に満足しているかどうかというのを問う内容だったと思うんですが、例えば町内会の活動に参加をしていますか、参加したいと思いますかなど、行動を意識するような内容を盛り込むべきではないかと思っております。これは、天満市長が施政方針で述べられましたが、人口対策は市民と一丸となって取り組む必要があるということからしても、まちづくりへの参加意識を促していく内容を盛り込むことは有効であると思いますが、いかがでしょうか、提案させていただきます。

<窪田弘武経営企画担当部長>

 ただいま再質問いただきました。市民アンケートにまちづくりへの参加意欲を促していく内容、あるいは若い人たちが未来を見詰めるようなアンケートの内容、それを盛り込むべきではないかという意見でございます。このことにお答えいたします。

 今回のアンケートでは、地方創生に向けた新たな施策づくりなどに活用できる質問も検討しております。御提案いただきました新しい流れを読み取れる視点を持ったアンケートにはしたいと考えております。

 転入者が感じる本市の印象や若い人たちが見詰める将来などの把握につきましては、年代別、居住年数別などの属性に応じたクロス集計を通じて行いますが、一方では、限られたアンケート数の中でその傾向を読み取るには不十分とも考えており、別途そうした意見を聞く方法についても検討いたします。

 また、町内会活動などへの参加意識の醸成につながるような行動への問いかけに対し、新たな設問に加えることにつきましては今後検討してまいります。

 新たな設問も考えていただける、その調査の方法についても検討していただけるということで、ぜひお願いしたいと思います。

 本当に地方創生の総合戦略にも象徴されるように、時代の過渡期というか、変化の時代だと思っています。ビジネスの世界ではもう本当に外せない前提というのが、多分人工知能のことと通信技術の発達だと思います。通信技術の発達というのは、テレワークみたいな人と人との交流の仕方が変わるということが1つと、インターネット・オブ・シングスという言葉に代表されるように、膨大なデータの収集、分析が可能になる、またコンピューターを通じての、インターネット・オブ・シングスを通じての見守りが可能になるというような新しい時代が本当に開けていくという中で、本当に今三原市行政は新しいものについての認識を十分持てているのかどうかということを心配しているところなんです。

 高度経済成長時代を引っ張ってきた時代とはまた違う若い世代が育ってきている、その人たちの夢を応援していくことも必要だし、新しい時代を切り開いていくには、その若い世代の人たちの知恵をかりる、これは教育ということではなくて、若い人たちの力をかりなくてはいけないというのが今の私たち大人なのではないかというふうに思っております。

 若い人たちの意向をしっかり捉えられるような満足度調査にしていただきたいと思っておりますので、要望にして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。