令和元年第6回定例会(12月)で行った賛成討論の議事録です。
議第66号 三原市斎場設置および管理条例の一部改正について
私は,議第66号三原市斎場設置及び管理条例の一部改正について,賛成の立場で討論いたします。
本年5月24日に開かれた厚生文教委員会協議会で,年内に斎場の利用をこれまでの無料から有料に改める条例を改正する考えが示され,6月に開かれた第3回定例会一般質問において,私も問題を指摘させていただいておりました。このたびの条例改正の提案では,これまでどおり市民が無料で斎場を利用できることとされています。この世に生をうけた人生の最期の場面で火葬という形で人としての尊厳を守ることを全ての三原市民に対して無料で保証する。三原市としてこの選択をすることを指示し,賛成いたします。
また,改正案には,斎場の管理業務について指定管理者制度の導入を可能とする提案が盛り込まれました。民間活力を活用する指定管理者制度ですが,斎場は指定管理者が自主事業や独自の工夫により収入をふやすことができる施設ではありません。質疑の中で,指定管理者制度導入のデメリットとして,業務の範囲などを詳細に協定で定めるため,運営が硬直化する可能性があることが示され,指定管理料の正確な試算が難しいことや,現在の斎場費よりも高くなる見込みも答弁がありました。指定管理者として斎場の効率的な運用を図るため,火葬炉メーカー関連企業などを想定するのか,地元経済対策を兼ねた指定管理とするのかなど,現時点で曖昧な点が多くあり,議会として今後の注視が必要です。今後の議論を通じて斎場のサービス向上や管理運営費の削減を実現できるよう,運営財源を市民のお財布に求めることなく,行政と議会の創意工夫により市民の受ける利益,便益を最大限高めてまいりましょう。
以上をもって賛成の討論といたします。