平成30年 第1回定例会一般質問 不燃物処理工場の更新について

平成30年第1回定例会(3月)で行った質問の議事録です。

不燃物処理工場の更新について

 続いて,4項目めの質問に入らせていただきます。
 不燃物処理工場の更新についてです。
 基本構想の内容と策定スケジュールについて伺います。
 不燃物処理工場の更新について,初めて議会に御説明いただいたのが平成28年9月です。突然降って湧いた大型事業に疑問や異論がたくさん出ました。基本構想の策定に既に着手されており,そのときの御説明では,事業全体が20億円とのことでした。平成28年度当初予算で,不燃物処理工場の更新という話は全く出ておらず,予算について尋ねられると,派遣職員の再任用雇用で浮いた人件費から流用して基本構想を策定しているとの御答弁でした。三原広域市町村圏事務組合の平成28年度決算書をいただきましたところ,第3款衛生費第1項清掃費第2目不燃物処理費で,平成28年度予算のときには存在しなかった基本構想委託料151万2,000円が計上され,19節負担金補助金及び交付金の予算現額が151万2,000円マイナスになっていました。この流用については,誰がどのような協議を行った結果,決まったものなのでしょうか。お尋ねします。
 基本構想の抜粋されたものを御説明いただいたのが,平成29年1月です。このときに示されたのが,こちらのパネルの図にあるフロー図です。(現物を示す)小さいんですけれども,ごらんのように不燃ごみ,資源ごみが1つのホッパーで1つの処理ライン,粗大ごみがもう一つの処理ラインで,新施設の処理フローはこのように想定されていると明記されていました。それが,平成30年1月に御説明いただいた際の資料がこちらです。基本構想時には,資源化ごみの混載受け入れに対応した現不燃物処理工場と同様の処理工程を想定していたが,混載を解消するごみ収集体系に改めることにより,各資源化ごみの性状に応じた個別の処理工程を設けるという変更がされていました。ちなみに,一番最初20億円という説明だったのが,ここで29億7,000万円になりました。基本計画をまとめる段階で変更になったものと思いますが,誰がどのような場でどのような協議が行われた結果,変更になったのでしょうか。お尋ねします。
 また,基本計画については,3月までにお示しいただけるとのことですが,当初から3月完成のスケジュールだったのでしょうか,教えてください。
 それから,今後の予定についてです。
 きのう正田議員が質問されて新聞報道もされました。市民の皆さんに対しても議会に対しても説明を尽くされるとのことです。理解が得られてから予算執行するということは,理解が得られなければ計画変更があり得ると理解してよろしいでしょうか,お伺いします。

<平岡雅男生活環境部長>

 
 不燃物処理工場の更新につきまして質問を3点いただきました。
 1点目の基本構想につきましては,施設の老朽化,作業の非効率性,劣悪な作業環境など,現不燃物処理工場が抱えております課題を早急に解決する必要があり,加えて有利な財源として合併特例債の活用を図るため,平成32年度の稼働開始を目標としたことから,迅速な策定が必要であるとの判断により,平成28年度三原広域市町村圏事務組合において予算流用により不燃物処理工場更新事業のおおむねの方向性について,現状などの調査を行い,策定をさせていただいたものであります。
 基本構想の策定に当たり,三原市議会議員全員協議会においては,平成28年9月20日に不燃物処理工場の更新についての方針を御説明し,また平成29年1月30日には,基本構想の概要について御説明をさせていただいております。
 次に,2点目の基本計画の策定スケジュールと検討状況についてお答えをいたします。
 基本計画・設計は,平成29年度の事業として,現在発注仕様書案などの最終的な取りまとめをしておりまして,3月の末には完成する予定であります。完成後,その内容につきましては,三原広域市町村圏事務組合及び三原市議会に御説明をさせていただきます。
 次に,3点目の今後の予定についてお答えいたします。
 不燃物処理工場更新事業については,2月22日の三原広域市町村圏事務組合議会では,3月末に取りまとめる基本計画・設計の内容について,組合議会に丁寧に説明し,一定の御理解をいただいた上で予算執行をすることとしております。そういった手続を経て,可能な限り早い時期に業者選定を行い,建設工事に取りかかりたいと考えております。
 また,この事業は,三原広域市町村圏事務組合が事業主体ではありますが,組合の構成員である三原市の議会においても,御理解を得ていきたいと考えております。

 これまでの経緯などを御説明いただきました。私が質問しました点についてお答えいただけていないので再度お伺いします。
 流用について,時間がなくて急いだのでということでしたが,私の質問は,この流用については誰がどのような協議を行ったのか。例えば,三原市としては予算事務取扱規則というものがあって,歳出予算の流用をするときは予算伺い書により財政課長の合議を経て決算権者の決裁を受けなければならないということがあります。それで,広域市町村圏事務組合については,会計規則はありますが予算事務取扱規則というものがありません。それで,誰がどのような協議を行ってこの流用が決まったのかということをお尋ねしていますので,その点お答えをお願いします。
 それから,基本構想から基本計画に変わる段階で大きな変更,仕様の変更が行われています。その点について,普通,これまで有料の指定袋にするときとかは審議会を設けられて市民参加で合意形成というのか審議をしてきた,そういう経緯を踏まえてきたのがこれまでだと思うんです。それが,このたび全く基本構想についても降って湧いた形で生まれて,この基本計画というのも,いまだにお示しいただいてませんが,その内容が変わってるらしい。その内容が変わってるらしいんだけれども,どこでどういう協議が行われて変更になったのかということがわからないんです。その点を伺っていますので,御答弁をよろしくお願いします。
 それから,計画変更はあり得るのでしょうか。その点もお尋ねします。

<平岡雅男生活環境部長>

 
 流用について,誰がどのように行ったかというところでございますけれども,この事業は三原広域市町村圏事務組合が行っております。三原広域市町村圏事務組合の事務局の中で事務については行っております。それを三原広域市町村圏事務組合の意思として行ってきたというところでございます。
 それから,基本構想から基本計画に変わったということですけども,基本構想は,構想ということですから,こういったものをこういったことでやっていこうというのをまず決めます。そして,その詳細といいますか,その次に基本計画ということで,どういった機械をつくるかという詳しいものを定めていくわけです。ですから,構想でつくったものを,今度は基本計画・設計というものを平成29年度,これは設計会社,コンサルタントの会社に委託を発注をして,今その作業を事務局と一緒になってやってるところでございますけれども,その作業については,専門的な技術でありますので,そのコンサルタントの指導を受けながら,事務局のほうでつくっているというところでございます。
 今後のことですけれども,この組合の議会と三原市の議会に御説明を十分丁寧にしていきまして,御理解を得ていきたいと。その後に執行をしていきたいというふうに考えております。

 伺っているのは,基本構想や基本計画がどういうものであるかというその位置づけを伺っているのではなくて,その変更されたプロセスがどういう協議,どういう場でどういう協議だったんですかということを伺っているんです。この不燃物処理工場建設について,もともと基本構想のときには,三原市として建設しますという話でした。これは,所有,運営が三原市になるからということで建設も三原市としてするというはずだったのが,1月の説明では組合として建設をするということにこれも変わったんです。これまでの予算流用についてであるとか,降って湧いたように当初予算で示さずにこういう政策的なものがぽんと出てくるというようなずさんなことをやっているにもかかわらず,この組合で不燃物処理工場を建設するという,こういうところに物すごく不信感を抱いております。また,委員会でしっかり質疑をしたいと思っているんですが,最後にもう一言コメントをいただきたいと思います。よろしくお願いします。

<平岡雅男生活環境部長>

 
 基本構想では三原市が行うということになっていたが,今回の説明では組合ということでなぜかということですけれども,基本構想のときは,将来的に現清掃工場の位置に新しい不燃物処理工場を建設するということで,そこの一元管理ということで,稼働した後の運営管理は三原市がするほうが望ましいであろうということで,三原市がその建設についてもするのが望ましいという構想でありました。そして,基本計画をつくる中で,やはり建設については,今の組合で世羅町と三原市が一緒になって考えていったほうがいいという判断をしたことにより,今回の建設は組合で行いたい,そしてその後,管理運営については三原市に移管するのがいいのではないかという判断をしたところでございます。
 そして,その流用して突如降って湧いたということでございますけれども,そのときに考えたのは,平成32年4月のこの新工場の稼働ということを目指して,それを逆算した場合に,平成28年度中に基本構想を策定するということが必要であるということで,その段階では予算流用によって基本構想は策定をさせていただきました。そして,基本計画については,予算で当初予算に掲げ,基本計画の予算をいただき,平成29年度は基本計画の策定に取り組んでいるということでございます。

<伊藤勝也副議長>

 
 安藤議員に申し上げます。
 ただいまの質問が一部事務組合の事務の内容に係っておりますので,本当初予算の審議とはかかわりませんので,この辺でこの質問は切らせてください。
 よろしいでしょうか。8番安藤議員。

 議長から御指摘をいただきました。これで最後にするつもりだったんですが,この質問の趣旨としては,予算をこのたび組んでいるわけですよね。平成30年度事業費11億8,304万2,000円,そのうち三原市として6億8,214万2,000円という予算が組まれているものに対して,その前提となる部分がどうなんですかということで質問させていただいています。委員会のほうでまた質疑をさせていただきたいと思っておりますので,5番目の質問に移ります。